やさしい個人旅行講座

英国個人旅行についておもうこと

2007年 初夏

Land





異国の空港に到着したら、
やっぱり1番最初に緊張するのが
その国に入国する
『入国審査』ではないでしょうか?

パッケージツアーでも添乗員さんがいらっしゃっても
英国における最初の異国が
この入国審査

この国に入る難関の一つだと思います

ここからすでに私たちの言う
『LAND』
地上手配になります


英国国際空港の場合は
その入国審査において
EU諸国人か、
それ以外のお国の人か(私たちはこちらです)に分かれて列をなします

個人旅行でも
旅券・入国カード・帰りの航空券さえ提示すれば
あとはお決まりの
“どのくらい滞在しているか?”
・・・これも帰りの航空券を見せれば済むこと
“どこに滞在するか?”
・・・これも入国カードに明記した滞在先を見せれば済むこと
“どんな目的で来たか?”
・・・これも多くの皆様は観光、と答える

この
入国カードはご搭乗いただいている
航空会社機内で皆様に配られますが
パッケージツアーご参加のお客さまには
それぞれお申し込み旅行代理店で有料にて
ご用意のご希望を伺っているかと思います
この部分からがLAND−地上手配担当者-の範疇になります

ご存知の通り、この入国カード作成については
旅行代理店にとってはおおきな収益です

事前にお手元に揃っていたほうが安心ではありますが・・・

入国カード記入ははもちろん作成国の言葉になりますから
英語での質問事項・記入になるわけですが
是非『個人旅行』されるのであれば
ご自身でのご用意をお薦めしたいです
英国の入国カード

英国の入国カード
右はその記入部分

英国の入国カード 記入部分
実際に記入するのは右の@〜Gまでの8項目になります

@  苗字
A  お名前
B  男性ならM 女性ならFを記入
C  生年月日 日・月・西暦の下二桁
D  生まれた場所 例)Tokyo Japan
E  職業 例)Staff of Mamber 又はHouse wife
F  初日のご宿泊先 例)ミセス・ハリガン宅なら住所
G  旅券にご明記したお名前のサイン

もし、機内で取りそびれても
入国審査前には必ずこのカードが山積みされていますので
ご心配はありません

きちんと書類さえ揃っていれば
例え私のように語学力がなくとも
何度も入国させてくれます

しかし・・・運悪くいじわるな検査官に矢継ぎ早の審査を受けても
決して屈することなく
最初の登竜門と思って受けてたってくださいませ

きっと無事に入国できることと思います










さて、私たち旅行屋が『ランド』と呼んでいるお仕事の範疇は
航空機を降りてからの部分が全てになり、
宿泊、観光、食事、移動に関わる交通機関などの手配になるわけですが
最もその中でお客さまと私たちが力を入れるのは
やはり毎晩観光などで疲れた体を休める
『お宿』






帰って来るたびほっとする場所だと思います

そのお宿を見つける術は現在では
個人旅行でしたら
旅行代理店に依頼される方と
サイトやガイドブックなどの情報源から
ご自身で見つけ手配される方とに分かれることでしょう


ご承知のとおりホテルのほかには
英国には誇るべき宿泊施設
「B&B」
といういう素晴しい施設が存在します

それは、文字通りご承知のとおり
“ベッドと朝食”のみを提供する宿泊タイプです

一般家庭で現在使用されていない
お部屋での滞在です

ですから、そのご家庭の持つ
家の大きさや家族構成にもよりますが
1室から3室
多くても5室くらいでしょう






実はこちらでご紹介しているお宿も含めて
皆様から最も多いご質問が
『バスルーム』に関してです

そして、出稼ぎ先でのN旅行社ランド部分の宿泊についても
そのパッケージツアーで利用しているホテルにおいて
「シャワーオンリー」か、「バスタブつき」か、の
ご質問が多いのも事実です

B&Bにおいては
家族の住む住宅ですから
ご滞在されるお部屋につく
専用バスルームが必ずあるとは限りません







そのご家族との共同や
宿泊する他のゲストの皆さんとの共同は
このB&Bならではの経験であり、
中にはホテル、と名のつく宿泊先でも
度々そのような宿泊先に遭遇することは決して珍しくありません

また、専用シャワーつきのお部屋でも
お部屋の一角にシャワーブースを造って
「シャワー付きの部屋」として
共同バスルームつきのお部屋とは違い
1泊につき大体£5.00〜くらいお値段に差をつけて
ご紹介しているお宿も数多くなりました


B&Bの部屋につくシャワー
B&Bの部屋の中につくシャワーブース



ようはシャワーのある部分はドアで隔てているのではないので
当然トイレは部屋の外にある
別のバスルーム、または独立したトイレになります





私たちの国でのバスルームも様々なタイプがあるように
英国内でも様々なタイプがあります
(一戸建て住宅でのバスルームと
マンションでのバスルームとの違いがあるように)

環境の違う国での1日最後のほっと一息つくのが
バスタイムだと思いますが
せっかくの異文化体験の機会、と思って
そのご滞在先でのバスルーム空間を楽しまれてみてはいかがでしょう・・・

もちろん、こちらでご紹介しています
ロンドンの2つのお宿に関しては
ミセス・ハリガン宅でもアン宅でも
私の存じ上げている状態をご案内しています



ミセス・ハリガン宅のバスルームをドアから
ミセス・ハリガン宅の最上階にある
バスルームをドアから見たところ
突き当たり大きな窓辺と大きなバスタブ




その次に皆様からご質問が多いのが
私自身も気になることですが
そのお部屋に
『ティーセットとテレビ』があるか、どうか・・・


   


一人旅が多い為に朝、晩とテレビはついつい観てしまいます
普段の生活の中でゆっくりと見ることがないからかもしれません
そして、1日のうちで四季がある、と言われている英国のお天気は
天気予報は少しでも把握しておくに越したことはありません

そして、ティーセットはお天気の悪い日とか、
疲れたときには早めに部屋に帰って
ほっとしたい時には必需品

でも、ついついお部屋にあっても
アンのように在宅時には必ず大きなマグで入れてくれる
ミルクティーが何よりではありますが・・・

ホテルなどの滞在にはこの2つには必ずチェックを入れてしまいます



B&Bの部屋の中
部屋の中にあるチェストと
その上にセットされたティーセットとテレビ




女性の皆様から、
そして、私もここ数年では初めてのお宿では質問してしまうのが
『ドライヤー』

日本から変電圧器を持参するのができない(持っていないのです・・)ので
不精して伸びてしまった髪に必需品になってきたのが
このドライヤーという代物です

冬の旅には冷える頭でふらつくよりは
ドライヤーがあった方が断然便利!

そこで予約の際には確認することにしています
思った以上に常備、
または貸し出してくれるお宿が多いことに実は驚いています



さすがにカールドライヤーはありませんが・・



そして、以外と多いこれまたご質問
ホテルでもB&Bでもタオル類はご用意していますが
歯ブラシセット・スリッパはありません
これだけはお忘れないように!!

    



最後に長い旅であったり
暑くなるこれからの季節には最も心配になり、
尚且つ男性陣から最近はご質問を受けます
『お洗濯』

私たちの国よりさらっとした乾燥している国ではありますが
それでもこれからの季節での旅では
毎日のお洗濯は欠かせません

下着類などの小さな衣類はお宿の洗面台での手洗濯で充分ですが
ジーンズやシャツの類は洗濯機を使用したいもの

こればかりはお宿の方に近くのコインランドリーや
長期滞在される場合は
そのホテル、またはB&Bのお宅で
ご料金を伺ってやっていただくことも一つの方法だと思います

ホストファミリーやスタッフに
お気軽にご相談してみてはいかがでしょう・・・

結構コインランドリーを利用するよりは
(自分でやらなくちゃいけないので時間がかかります)
クリーニング店に出した方が安価な場合もあるようです





でも、長い旅の間に1日でも「洗濯日」があると
なんとなく心に余裕ができるのはわたしだけでしょうか・・・?









ご存知のように宿泊タイプによりそれぞれのお用意があります

ミセス・ハリガン宅のルーム
ミセス・ハリガン宅のルーム内
チェストの中にはドライヤーも入っています



ご自身でご滞在に何を最も必要かを知り、
そしてご心配ななることは予約前に宿泊先に気軽に確認し、
そのようなことにこだわりを持って
ご自身の納得のいく(宿泊費用、場所、施設など)
ご滞在先を見つけることも
旅をする前の最も楽しい作業だと思います






但し、残念ながら上記のようなお問い合わせは
旅行代理店へのご質問としては
すぐに回答が出てこない、と思われたほうが宜しいかと思います

特にパッケージツアーでのご利用ホテルについては
決まったご予算、観光に便利な場所というような事柄を重視し、
“部屋指定なし”でのお部屋確保が多いし、
細かいお部屋内部の情報はほとんど入ってはきません

ですから、ご宿泊先を特にこだわりを持っての
パッケージツアーご参加の場合は
そのような宿泊先をご用意している
ツアーを先ずはお選びになることをお薦めします
(すでに宿泊先指定コースなど)

そして、『個人旅行』としてパンフレットがあるものでも
旅行会社が販売元である限りは同様だと思います
(各会社さんによって一概には言えないかもしれませんが・・・
それは、ホテルランクのクラスによって分けられているだけなので
お部屋内部のことやホテル周辺状況も
代理店スタッフは全てを把握することが不可能だからです




一見ご理解しずらい事柄かもしれませんが、
旅行代理店での考えと
個人旅行をされようとするお客さまとは温度差があることを感じます

しかし、折角のご旅行を楽しんでいただきたい気持ちは
旅行代理店では充分に持ち合わせているのですが、
受け付けるスタッフによったり、
時として現地とのやり取りも含め
お客さまにご理解いただけないことも多くあります・・・


そんなことを最近強く感じることも
この業界をこの春20年を超え始めているからでしょう





そして、最後に徐々に最近皆様からの声が多いこと

英国はここ数年の景気の良さに
物価がうなぎ上りに上がっています

宿泊費用は数年前とはかなりの上昇も
とても気になる動きです

折角の異国へのご旅行ですから
ご納得の行く宿泊場所を是非探して
ご満足のいく旅になりますように・・


私自身も旅に出る都度
素敵なお宿に巡る会えますように、と
祈る気持ちとわくわくとがいつもの愉しみの一つです










滞在する街や観光したい街での
居心地の良いお宿は決まれば
次ぎはそこまでどのように
移動するか・・・?の方法になります

レンタカー、鉄道、バスと大きく分ければこの3種

物価の上昇に伴い
この移動費もご予算の中に占める割合は大きいものです

お時間があれば
長距離バス(コーチ)を利用した移動はかなり抑えられると思います

その次は私自身もよく利用する鉄道パスを使っての移動

鉄道パスは「海外在住者のみ購入可能なもの」
これを利用しない手はありません

そして、
観光に際してはミュージカルのチケットや
観光場所への入場料などが予め購入しておけば
現地での精算や購入する手間やお時間の節約にもなります

限られた日程でのご旅行には
出発前にどのくらいの準備をされるかにより
現地での観光、余裕ある時間を持つことも可能になります

今年4月から
英国政府観光庁でも
今まで旅行代理店のみが扱っていたLAND部分のかなりの手配手続き
代行していただけるようになりました

最も正確な情報と代理店に出向かなくても検索ができ
購入できるシステムには私自身もついつい手が延びます(^.^;)

正直ロンドンでのこれからの移動には不可欠になると思われる
「Oyster Card」まで事前に購入できるのは拍手ものです




ロンドン駅窓口は常に長蛇の列
それが出発前に手に入るならそれに越したことはありません

それに、ミセス・ハリガン宅から朝1番の24番バスでの出発には
ご滞在される皆様には
このオイスターカードは事前に用意しておいてほしい・・・と常々思っていたのです


是非サイトをご一読してみてはいかがでしょう

VisitBritainDirect











『Land』という部分は『Air』よりも際限なく範囲の広いものです
しかし、逆にシンプルにも成りえるのです

ご自身が作る旅は全てご自身次第です

その作業をどのように行うかは数え切れないほどの種類があります

どうぞ、『Air』も『Land』もどちらも重きをおく、ということではなく
どちらも愉しむところからすでに旅は始まっています

英国の風景は変わらなくても
この2つは常に時間と共に“動いて”います

   



旅行代理店での勤務上からも
英国へ足を運ぶ旅する者としても
日々気づいたことを発信していければと思っています






このページに関するご意見などございましたら
どうぞ下記にてお問い合わせ下さいませ

皆様からのお問い合わせをお待ち申し上げております










Top New ページのTop  



やさしい個人旅行講座

英国個人旅行についておもうこと 2007年春Air

海外旅行 オペレーションの現場から 2007年晩秋